1760152 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

薬剤師てるちゃんのサプリメント日記

薬剤師てるちゃんのサプリメント日記

コレステロール関連

ちょっと前のブログで
薬でのコレステロール値の下げすぎは危険? ”
という研究報告をご紹介しました。
(今回はメールマガジンと同じ内容です)

そこで
”コレステロールが高い人には
どんなサプリメントがお勧めなの?”
というご質問を頂いたので、
今日はコレステロールを下げる働きがある
サプリメントについてご紹介したいと思います。

あまり耳慣れない言葉が沢山出てくるかもしれませんm(__)m
でも臨床的にもしっかりとデータがあるものや、
医薬品と同じような成分を含むものなど、
色々とあるんですよ。

◆紅麹
 紅麹にはモナコリンという成分が含まれ、
 コレステロールの合成に必要なHMG-CoAという酵素
 の働きを阻害し、コレステロールを低下させる。
 これは現在使われている
 スタチン系といわれる医薬品と同じメカニズム。
 臨床的には、総コレステロール値を10~20%、
 LDLコレステロールを20~30%低下させたとの報告がある。

◆EPA・DHA
 魚油に含まれる成分で、
 コレステロール値や中性脂肪を下げる働きがある。
 同様の成分を含む医薬品もある。
 臨床的には、LDLコレステロール値を5~10%低下させ、
 中性脂肪値を25~30%低下させたとの報告がある。

◆ニンニク
 古くから滋養強壮の働きがあるとされているが、
 コレステロール値を下げる働きも言われている。
 臨床的には、総コレステロール値が4~12%低下したとの報告がある。

◆植物ステロール
 コレステロールと似た構造をしていて、
 コレステロールの吸収を抑え、コレステロール値を低下させる。
 臨床的には、総コレステロール値が10%、
 LDLコレステロール値13%低下したとの報告がある。
 
◆キトサン
 エビやカニなどの甲殻に含まれる。
 体内では消化されず、いわゆる動物性の食物繊維。
 コレステロールを低下させるためにはかなりの量が必要。

◆大豆たんぱく質
 大豆たんぱくや大豆イソフラボン、大豆の食物繊維が
 共同してコレステロール値を下げる働きがある。
 1日平均47gの大豆たんぱくを摂取することで、
 臨床的には総コレステロール値が9.3%、
 LDLコレステロール値が12.9%低下するとの報告がある。

◆トコトリエノール
 ビタミンEの一種であり、強力な抗酸化作用がある。
 臨床的には総コレステロール値が10~13%低下したとの報告あり。


その他
◇ローヤルゼリー
◇冬虫夏草
◇レシチン
◇納豆キナーゼ などなど。


また特定保健用食品としても
▼サイリウム種皮由来の食物繊維
▼低分子化アルギン酸ナトリウム
が含まれた食品など色々と販売されています。


さてここで注意したいのが、
すでに医薬品を飲んでいる人!
これらのサプリメントを摂ると、
薬の働きを強めすぎてしまったり、
副作用が出やすくなってしまったりする危険性があります。
(詳しくは下記の関連メルマガを読んで下さいね☆)

それこそコレステロール値を
下げすぎてしまうかもしれませんね。

働きがしっかりしているサプリメントほど
注意する必要があります。

薬を飲むことに不安がある人は
医師に相談してみて下さいね。


それにしても、
かなり多くの種類のサプリメントがあって
自分で選ぶのはなかなか難しいですよね。

私が行っている”オーダーメイドサプリメント”では、
普段の食生活や体調や体質をお聞きしているので、
例えば、普段疲れがたまっている人には「ニンニク」。
食事で魚を食べる機会が少ない人には「DHA・EPA」
など色々な要素を考えて、
サプリメントをデザインしています。

【引用】
サプリメント事典:平凡社
医療従事者のための機能性食品ガイド:講談社
サプリメントアドバイザー必携:薬事日報社 

◆ 過去の関連メルマガ
-------------------------------------------------
特保やサプリの飲み合わせ =医療現場編=
サプリメントの飲み合わせ


© Rakuten Group, Inc.